鬼退治物幼馴染BL
江戸時代っぽいけどファンタジー。人を脅かす鬼がいる。鬼退治を生業にする者やそれらをまとめる組合がある。
鬼に嚙まれた人間は死ぬか低確率で鬼になる。鬼になると人としての理性は失われる。鬼になると人間には二度と戻れないので退治対象になる。
サクは神主の家系に生まれ、鬼の力を浄化する特別な血を生まれつき持っていた。それが分かったのは幼い頃に家族を鬼に殺され自身も襲われた時の事。サクに嚙みついた鬼が正気に戻ったのである。
その時の鬼こそがヤトで、以来ヤトは人としての意識を持ちつつも鬼の力を持った鬼人となった。
以来二人は鬼を人間に戻すための方法を研究し続けている。名目上は組合に所属し鬼退治をしつつ鬼の死骸を回収し、サクが自身の血を用いた研究を行っている。サク自身は腕っぷしがあまり強くないため戦うのは主にヤトの役目。
サクの研究は自分の身を削る危険なもので、ヤトは常にサクの身を案じている。
しかしその研究が自分の為でもあると気付いているためそんなサクの気持ちを無下にすることが出来ずあまり強く言えずにいる。
一宮 朔児 イチノミヤ サクジ (受け)37歳 180cm
通称サク。神主の家系の生まれ。鬼の研究者。
不愛想で目つきも悪いため他人に疎まれがちだが、頭の回転が速く鬼に関しての知識と
実績は確かなため、その点は他の組合員から一目置かれている。
研究に没頭すると寝食を忘れることがほとんどなためその都度ヤトが世話をしている。
俗っぽいことに興味がないため恋愛ごとなどにはとくに鈍い。
弥斗 ヤト (攻め)36歳 180cm
百姓の出。幼い頃に一家ともども鬼に襲われ自分だけが鬼になった。
鬼になった影響で赤みがかった茶髪に色素の抜けた灰色の目を持っている。(元は黒髪黒目)軟派な見た目に人当たりのいい性格で周りの人間に好かれやすい。
サクの用心棒兼助手兼世話係である。
坊ちゃん育ちなうえ一つのことに夢中になると他がおざなりになるサクの代わりに身の回りの一切を担っているうちに家政夫並みの家事能力を身につけてしまった。